オルセー美術館展2010「ポスト印象派」@国立新美術館

梅雨明けを待って行ってきました。代わりに、夏休みに入っちゃったのでJCの団体等が来ていて混み合ってしまいましたが。10分の入場制限もかかっていましたが、中はなんとか観覧に支障を来さないレベル。あれ以上混んだらもうイヤだな。

前半はセザンヌゴッホゴーギャンをメインに。スーラは小品が出ていたので数は多いけど、もう一つな印象。個人的に満足感があったのはセザンヌの「サント=ヴィクトワール山」とロートレックの「赤毛の女(化粧)」。ロートレックは三枚とも佳かったですよ。会場で人気があったと思われるのはゴッホの「星降る夜」かなあ。

後半はポン=タヴェン派とナビ派にかなりの枚数を割いていて、これは企画として成功だったと思う。普段あんまり見る機会がないし。とりわけ、ドニの存在感が大きかったと思うのです。

目玉は明らかにアンリ・ルソー。二枚しか出ていませんが、その二枚が「戦争」と「蛇遣いの女」なのだから、これはもう、アンリ・ルソーのための展覧会だったようなものです。ただ、配置は悪かったかな。特に「戦争」の方。


というわけで、なかなかの展覧会でした。ポスト印象派展も英断ならば、ナビ派がわりと多めっていうのも英断だと思う。日本人は総じて印象派ばっかり好むからなー。とは言え、どうせオルセーから借りてくるならば、「印象派」展の方を見たいという気もします。無理かなあ。もっとも、実際にオルセーからマネなんかを借りてきた日には混みすぎていく気がしないであろうという気もしますがw