「わぁい!」vol.1(一迅社)

さあ、体とお金を張って(←大袈裟)笑いを取る時間がやって参りました。PCジサカーを止めて久しい私ですが、本日はその当時以来の人柱精神に溢れております。QMAにも、本誌についての○×やスロットの問題が追加されたようですし、ここはスルーするわけにはいかないってなもんです。


さて、本日創刊の「オトコの娘が集まる新世紀マガジン『わぁい!』」ですが、意外に薄いです。とりあえず、TECH GIAN誌よりも薄いです。ラノベで言うと、電撃文庫よりははるかに薄く、MF文庫の『ゼロの使い魔』と同じ薄さでした。これは相当に割高感がありますね。ちなみに、某大手書店には置いていませんでした。サブカル系の書店でないと見つかりにくいかもしれませんね。

噂の付録は、綴じ込みではありませんでした。本誌を持ってレジに行くと、レジ奥から付録が出てきました。ゲームの特典と同じパターンですね。書店によるのかな? 付録の箱には「ブルマ風のなにか」と書いてありますが、中身は紛う方無きブルマです。色は赤。僕はブルマには造詣が無いのでよく判らないのですが、その筋の人にとっては赤ブルマってのはどうなんですかね。王道は紺なんじゃないのかしら。よく知らんけど。ちなみに、ラインも入っていません。サイズは男性用。

表紙をめくると、表紙裏の広告がいきなり男性股間です。これは新しい。

ストッキング生地を用いた男性股間装!
下向き固定ペニスストッキングを装着することで、
女性衣類の着こなしはもちろん一日の生活も
女の子感覚で楽しめます。

だそうです。ちゃんと特許を取っているらしいですよ? いきなりのガチっぷりに一瞬引きかけましたが、同時に、一つ疑問が。パンツの線まで隠してしまうのは、もはや男の娘ではないような気も。……まあ、どうでもいいや。

広告が気になったので、裏表紙の裏(ちなみに、裏表紙は『処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー』の広告です)も見てみたら、そちらにはシリコン製人工乳房専門店の広告が載っていました。いよいよもって「男の娘」ではなくなってきているような気がするのですが、やっぱりどうでもいいや。

コンテンツの方は、カラーページとして、おとボクをはじめとする女装主人公系エロゲ9本の記事の紹介と、バカテス・ささめきことまりあほりっくの紹介記事。バカテスの秀吉特集は6ページあって、カラーページの中ではおとボクの次に誌面が割かれています。一キャラクターに割いたページ数としては一番多い。

カラーページの後は、漫画が6本で120ページ弱。初回だという点を差し引いても、正直言って訴求力のある作品は無いような。傾向としては、男×男の娘か、男の娘×男の娘ばかりの感じですかね。個人的には女×男の娘(「男の娘×女」ではない)が見たかったのですが、一本しか無くて残念です。そういうのはエロゲでやれってことなんですかね。

漫画の後には、カラーイラストと読み物が若干。「オンナノコになりたい!」という女装指南コラムが載っていまして、第一回目のお題は「ゴスロリ」だったのですが、これは完全に初心者さん向けだったかなー……と書くとまるで私が玄人のように見えますが、そうではなくて、人形者をやっているとゴス系の知識はごく普通に身に付くものなのです。はい。


んで、結論ですが、予想通り、存在自体が出オチだわ、この雑誌。女装好きでも男の子好きでもない自分から見てもなにかこう、薄味感がバリバリ。正直、ターゲット層が全くわからない。3号で休刊とかいう予感がぎゅんぎゅんするんですけど。

それに、やっぱり高いです。今回は付録分で高いとして、次回は甘めに見積もっても、いいとこ600〜700円でないと売れないと思うんだけど。それとも、次号(7月24日発売)は1200円でスク水でも付けるとか?……やりそうで怖いな。


わぁい! vol.1

わぁい! vol.1


なお、アマゾンでは、「わぁい!」の頁を見た人の5%がサイニー入門を買っているみたいです。そっちの方が吃驚だわ。