『とある科学の超電磁砲』(2009)

えー、録りっぱなしになっていたラスト5話をようやく見終わりましたので、以下、雑感。

  • 禁書アニメ以上に、原作を知らない一見さんでも内容を把握しやすい構成になっていたのは立派だと思う。
  • 原作準拠の1クール目の完成度は素晴らしい。それに比べると、2クール目はかなり落ちると言わざるを得ない。その2クール目の出来も平均レベルよりは上だとは思うけど、やはり蛇足ではあるかと。幻想御手のエピソードをメインディッシュに、水着撮影の話を最後のデザートにして、1クールで終わらせた方がよかった。
  • 2クール目の方だと「あすなろ園」の回がわりと気に入っている。寮監サマは良い人だ。しかし、中1軍団に服を見立ててもらうのはどうかと思うw
  • ビッグ・スパイダーの回に登場した「キャパシティダウン」は、最終回の佐天さんageのための布石だったんだなーとしみじみ。
  • 最終回は突如として某国語が看板や標識等の随所に書かれていて何事かと思った。と言うか、なんだかなあ。
  • 前期主題歌「only my railgun」は、今時珍しい、いかにもアニソンらしい佳い歌だった。後期の方は主題歌ももう一つ。
  • 美琴ってこんなウザい子だったっけ?……と思った。美琴は禁書原作が一番可愛い。
  • 田中敦子さんが都市伝説・脱ぎ女の中の人だなんて!
  • 結局のところ、一番優遇されたキャラは黒子でも佐天さんでもなく婚后光子だということか。原作(禁書、超電磁砲ともに)では描写はあれど挿絵すらないキャラなのに、なんという出世ぶり。
  • アニメオリジナルキャラの中では重福省帆が良い味を出していたと思う。3話は1クール目の中で唯一の完全オリジナルエピソードだけれど、この回は上手く他の回に溶け込んでいた。
  • テレスティーナは一人だけ芸風が違いすぎるというか、いきなり禁書原作のノリになっていて場違い感が甚だしかった。
  • 常盤台で一番可愛いのは湾内絹保。漫画版登場時からの一貫した感想なので異論は認めない。


まあ、なんだかんだ言って良く出来たアニメでしたよ。それに、事実上の主役が黒子なのは間違いないですし、黒子の声がもはや新井里美ボイス以外では再生されないのもまた事実。この作品によって、新井里美の名前は未来永劫語り継がれることでしょうw