2012秋アニメ総括

夏アニメと違って秋アニメは全てリアルタイムで消化したので、早々に総括しておきます。というか、今年の夏アニメがリアルタイムで見づらかった(時間的に早すぎて)だけなんですけどね。例によって、タイトル横の()内は主観的評価です。


ガールズ&パンツァー(暫定◎)
予想を超えた大伏兵! とにかく、戦車が動く!動く!動く! それも、WW2期の戦車ばかりなので(劇中で行われている「戦車道」のルールが「1945年8月15日以前に使用されていた戦車を使用すること」となっている)熱いよ!熱いよ! III突、IV号戦車、マチルダII、シャーマン、T-34、KV-2、パンターティーガー等々、気分はもう、ヨーロッパ戦線。エレファントは出ないけどな。

コアな知識をわかりやすいノリの良さでコーティングし、ミリオタから萌えオタまで誰でも楽しめるようにしたハイレベルな一品
……なのですが、その拘りが徒となったのか、製作が遅れまくり。わずか1クール12話のアニメが製作遅れで総集編を2回入れてなお手が回らず、ラスト2話の放映が3ヶ月後にずれ込むというのはさすがに前代未聞であります。視聴する側としては出来が良ければおっけーのようなものですが、現場責任者としての水島監督の手腕にはいささか疑問符が付いてしまいましたね。

BTOOOM!(△)
ボンバーマン+バトルロワイヤル。無人島に拉致られたメンバーが爆弾を使って殺し合うという内容。ボンバーマンに相応しく、黒幕の一人が高橋名人モチーフ。しかも中の人が高橋名人ご本人。Bugってハニー

全体的にご都合主義臭が強いんですけど、とりわけ主人公補正がかかりすぎで、引き籠もりのネトゲ廃人のくせにいつの間にやら身体能力まで強化されていて、お前何モンだよっていうw そのせいで、何をやっても茶番っぽいです。完全に話の途中で終わっているので余裕で2期やります状態ですけど、正直言ってどうでもいいです。

PSYCHO-PASS(暫定◎)
今季の本命。ビジュアル的には『咎狗の血』っぽい。虚淵玄脚本ということでいったい何人殺るつもりなのかとwktkしながら見ていたのですが、今のところ快調に飛ばしていますw

ちなみに、朱ちゃんは今季のNo.1ヒロインだから! それがわからない奴はDTだから! あれほど首輪の似合いそうなヒロインって滅多にいないぞ。2クール目も楽しみです。

武装神姫(○)
なにげに珍しい、日常系SF物。基本は日常系でありながらバトルやアクションを盛り込むことが出来たのは、武装神姫というミニサイズなキャラの群像劇だったからでしょうかね。空気枠だろうという予想に反して、とにかくギャグがキレキレでした。特に第9話がちょっと普通じゃなかったわw

コナミはこの機会に、初期の神姫を再販するべきだと思うのです。

ジョジョの奇妙な冒険(暫定○)
ジョジョ待望のTVアニメ化。個人的に一番面白いと思う第1部とそれに次ぐ第2部のアニメ化なので、それだけでもウハウハ。そして、荒木ワールドの独特な擬音をどう表現するのかと思ったら、画面にそのまま描き文字でした。その発想には脱帽です。ねーよw

ちなみに、私がジョジョの第1・2部が好きなのは、波紋法幽波紋よりも好きだからです。波紋法は訓練によって身に付ける体術の一種であり、それ故の弱点もきちんとあって、そこを突かれて負けることがあるからこそ良いのです。幽波紋は単なる超能力みたいなものなので、あんまり好きになれないかな。

ところで、このアニメっていつまでやるんですかね。原作と比べて全体的にテンポが速過ぎな感があるんですけど、それでも、2クールだとすると今のペースでは第2部すら終わらないんじゃないかという気ががが。


秋アニメは結論から言うと豊作でした。『BTOOOM!』がぶっちぎりでつまらなかったですけど、それでもギリギリ不可ではなかったし、他の四つは安定した面白さがありました。ただ、一押しだったガルパンが内容ではなく製作進行の問題で転けてしまったのが非常に残念です。