氏賀Y太・長岡建蔵ふたり展「拾玖圖(十九図)」@オメガアルゲア

中野のオメガアルゲアで現在開催中の氏賀Y太・長岡建蔵ふたり展「拾玖圖(十九図)」を観に行ってきました。氏賀・長岡両先生による合同展で、十牝図(長岡建蔵)と九想図(氏賀Y太)を合わせて「拾玖圖(十九図)」。会場となっているオメガアルゲアは中野駅から線路沿いを新宿方面に10分弱歩いたところにあるカフェとギャラリーの複合スペースです。いやあ、中野とか超久しぶりに行ったわ。冗談抜きで10年ぶりくらいじゃないかしら。


メインのお目当ては十牝図の方。長岡先生といえば有名なのはやはり『はっちゃけあやよさん』と『さよならを教えて』。PC-88ユーザーとして『はっちゃけあやよさん』は当然知ってはいたものの、当時は製作スタッフにはあまり興味が無かったので、名前を記憶に留めてはいませんでした。なお、あやよさんやHARD社やSTONEHEADS社についてはこちらのサイトで書かれているコラムを読むといいんじゃないかと思います。私もここを読んで初めて知ったことがいっぱいでした。なので、私にとっての長岡建蔵と言えばやはり『さよならを教えて』……ではなくて、実は『地獄SEEK』(リンク先18禁)の方だったりします。あれねー、『雛鳥の囀』と同時期のゲームなんですよ。E-LOGINで並んで記事が載っていましてね。なんかすごいゲームが出るな、と。で、後に実際にやってみたら本当にとんでもなかったw

あーそうそう、『雛鳥の囀』といえば、STUDiO B-ROOMの二人はもうどうしようもない人達です。もはや相手をする気も起こらない。


かたや氏賀先生の方はといいますと、一応はゲーメスト読者でしたので「古葉美一」名義の頃から名前を知ってはいたわけですが、あいにくなことに私の嗜好はソフトリョナ止まりですので(え、氏賀作品の猟奇表現はいささか苦手であったりします。なので、普段はあまり接点がなかったり。


展示は、入って右手に九想図、左手に十牝図。作品は全て掛け軸になっていて、販売もしていました。ポストカードや複製プリントも売っていましたよ(あまり在庫は多くないようですが、随時補充されている模様?ですかね)。

作品の方は、九想図の方はヴィヴィッドな画風と色遣いで、けっこう猟奇的。十牝図の方は柔らかで暖かみのある画風と色遣いで、猟奇とまではいかないものの若干特殊な組み合わせ。そして、テーマとしてはどちらも純愛と輪廻を感じさせるもの。そういえば『地獄SEEK』もTrueEDは純愛だったよなー、とふと思い出したりw どちらも見応えがありましたので、ポストカード(と大判プリント若干)を買っておきました。ご要望があればお見せします(ものすごく私信)。

鑑賞後はカフェの方でお茶。展示企画に合わせた「人肉パイ」を食べようかと思ったのですが、時間的にちょっと重い感じだったのでパスして、ラムミルクプリンを注文。ミニボウルで出てきたのでわりとボリュウムがあります。プリンの方は肌理が細かく、ラムがよく効いていて美味。付け合わせのカラメルソースはさらによくラムが効いていてこれも美味w そして、紅茶(ヌワラエリヤを飲んだ)を淹れてきたカップがとても綺麗でした。


残念ながら今回は両先生の在廊時に再び足を運ぶ暇は無さそうですが、いずれまたこういう企画展をやって欲しいものですね。