「ドガ展」@横浜美術館

初来日の「エトワール」を見に行ってきますた。ツイッターにも書いたけど、予想よりも全然空いていた(ガラガラとかではない)。快適!とまでは言わないけれど、楽に見られる部類の人出です。と言うか、いろいろな大都市(東京、横浜、京都、大阪、福岡)の様々な美術館でいろいろと見てきたけど、上野の混み方だけは明らかに何かおかしい。人の頭を見に行くようなものだよ、上野は。


今回のドガ展は本当にドガ一本槍での勝負。徹底してますね。それだけ数を揃えたというのがまず嬉しい。本命はもちろん「エトワール」なわけですが。

実のところ、ドガを見る機会そのものは結構多いんですよね。日本人好みのせいか、印象派の企画展の開催率って高いですからね。私の行きつけのポーラ美術館もドガは複数所有していますし(化粧品メーカーの美術館らしく、印象派、ポスト印象派、エコール・ド・パリあたりの華やかな絵が多い)、2006年には「ドガ、ダリ、シャガールのバレエ展」という展覧会を開催していて、その時にバレエ絵画はたくさん出ていたわけです。ですので、「エトワール」がいくら名作の誉れが高いと言っても結局は似たようなものじゃないのかなーと思っていたのですが、……とんでもなかった。絵のオーラがまるで違います。思っていたよりもずっと小さなサイズの絵なのですが、見入ってしまう、と言うよりも気圧されます。写真や映像で見るのとは比較になりません。『聖闘士星矢』に例えると(謎)、今まで見てきたドガの絵がアイオリアカミュならば、「エトワール」はシャカです。同じ黄金聖闘士でもこれは明らかにワンランク違うぞと。

これは、時間が許せば絶対に見ておくべき展覧会でしょう。「エトワール」以外も見応えたっぷりですよ。