突然ですが、宅建の試験に合格しました。今すぐに必要な資格ではありませんが持っていて損は無さそうなので受けておいたのです。出願したのが夏コミの直前w が、すっかり忘れて放置しており、受験票を受け取ったさらに後、試験の数日前になって泡を食って参考書と過去問集を買ってきて、一気に詰め込みました。試験終了後の手応えとしてはなんとなくイケてそうな感じでしたが、解答速報等は見ずに発表を待ちました。で、結果的には上手くいったわけです。というわけで、いったい誰に需要があるのかいまいち判らない「合格体験談」というやつをちょっと書いてみます。まあ、読み流してつかあさい。


前提
先に数日しか勉強していないと書きましたが、私は法律学の素人ではありません。本当の初学者が数日で受かるのはさすがに無理です。私の場合には、配点では全体の五分の一だが勉強時間としては大半を費やさなければならないであろう民法について、今回の試験のためには一切勉強をしていません。逆に言えば、民法の基礎力のある人間ならば、その他の科目を短期間で詰め込んで合格点を取れます。民法の勉強に比べればはるかに一夜漬け的な暗記で対応が可能だからです。但し、宅建試験は法律系資格の登竜門とはいうものの、汎用性のある科目は民法だけなので、他の法律系試験等に取り組んでいる場合でも、何の対策も打たずに受かるのはこれまた無理です。世の中そこまで甘くはありません。



科目対策
民法
基本的なレベルの問題です。全範囲からまんべんなく出ますが、根保証等の厄介な部分はまず出ないっぽいので、あまり苦労しません。初学者ならばいざ知らず、法学部系の人間ならば確実に全答しましょう。合格ラインの目安が35点(今年は36点)なので、ここで全答して10点稼げばうんと楽になります。


宅建業法
この試験の肝。カテゴリ的には二つ。一つは登録や懲戒といった、手続的なことについて。ここは丸暗記です。もう一つは、瑕疵担保責任クーリングオフといった、消費者保護に関する部分。これについては、民法の契約の自由の原則を消費者保護の趣旨で修正しているのだということをしっかりと意識しておけばすんなりと頭に入ります。範囲は狭く、憶えやすく、それでいて問題数は多い(16問)という分野なので、きっちりと点を取りましょう。


・法令上の制限
以下の通りです。
都市計画法  …用語の概念と届出の手続、決定権者を把握する。
国土利用計画法…各種届出制をしっかりと憶える。
農地法    …3条乃至5条だけ憶えておく。
都市計画制限 …大雑把に憶えておく。
建築基準法  …出来るだけ憶えるように努力はする。無理はしなくていい。
その他    …大雑把に把握しておく。


・その他
以下の通りです。一般常識で判断出来る問題や選択肢が多い反面、知らないとガチではまる場面も多いです。
税法関係 …知るかぼけw
地価関係 …評価法を区別出来るようにしておく。
その他法令…ざっと見ておく
土地   …中学レベルの地理と地学の知識でたいていはイケる
建物   …知らないとイミフなので、参考書に書いてあることくらいは憶えておく。深追いは無意味。
統計   …最新の統計データが付録に付いているような過去問集を買って、統計データ及び出題の傾向を把握する。


実務従事者には「その他」の5問が免除されるというアドバンテージがありますが、一般受験生でも特に気にしなくていいです。誰でも3点や4点は取れますし(私は5点取れてましたw)。それよりも、民法で全答すること、宅建業法で出来るだけ稼ぐこと、これが重要。私が言えるのはそれが全てです。