『世界樹の迷宮3』日記(新) 第7回

メインプリンセスは取り扱いが難しい。

たびたび書いていることですが、つくづくそう思います。プリンセスは、ビジュアル的には『世界樹の迷宮3』のキャラの中でもトップクラスの人気キャラでしょう。また、非常に優等生的な性能を持ち、どのサブクラスとあわせてもそつなく使えるクラスでもあります。しかしながら、裏を返せばそれは、何をやらせても一流半以下の器用貧乏クラスだということでもあります。正味な話、終盤戦でメインプリンセスを使うのは、かなり趣味の世界だと言って良いでしょう。ではなぜそうなるのかを、ちょっと検証してみましょう。

なお、本稿というか本ブログでは世界樹3のプリンス/プリンセスのことを「プリンセス」としか書きませんが、これは他意しかないからです。僕の中ではプリンスなんていませんw


○ プリンセスの長所

  • HPが多い
  • TPもかなり多い
  • 5つのパラメータの合計値が全クラス一
  • 剣・突剣・重鎧・盾を装備可
  • 補助系のスキルが優秀


× プリンセスの短所

  • STRが低い
  • TECは相対的には高い部類だが、絶対的に高いわけではない
  • 固有スキルの使い勝手がかなり悪い
  • 攻撃用のスキルを何一つ持たない


まず、サブクラス抜きのプリンセス単体で見た場合、装備面での重戦士ぶりとパラメータ&スキル面での非力さとのアンバランスが甚だしいです。重戦士として前衛に立たせてみても、STRが低い・常在戦場やジャイアントキルのようなダメージ底上げスキルが無い・ダメージ補正や追加効果のある攻撃スキルも無い、の三拍子が揃っているのでは、はっきり言ってほとんど役に立ちません。

また、壁役としての適性もやや微妙です。世界樹3では敵は前衛の重装甲キャラ(HP+防御力の高いキャラ、らしい)を狙ってくることが多いので、プリンセスやファランクスは狙われやすくなります。ただ、同じ装甲でもファランクスの場合には固有スキルによってダメージを40%カットできるし、盾マスタリーによるダメージ軽減やパリィ・マテリアルパリィによるダメージ無効化も期待できるので、プリンセスとは堅さがかなり違います。

さらに、前衛でダメージを頻繁にもらっていると、HP全快でなければ発動しないロイヤルベールがろくに機能しないという結果に陥ります。ロイヤルベールの効果が最も期待される序盤戦にその発動機会が乏しくなるのはちょっといただけません。

固有スキルの使いづらさについては言うまでもなく。強化係のプリンセスが自分自身に強化をかける頻度自体が低めですし、号令の使用TP量を差し引いた回復量などたかがしれています(号令が行為になるとそもそも出費の方が多くなる)。それに、プリンセスはもともとTPが多めなので、そんなにちまちまと回復させる必要性も薄いと思われます。


と言うわけで、序盤戦においてはどうにもお荷物っぽいプリンセスさんですが、サブクラスが解禁になるとメインとサブのシナジーでなかなか使い勝手は良くなります。しかしながら、メインプリンセスである必要があるかどうかはまた別問題です。そこで、メインプリンセスに各サブクラスを付けた場合の使い勝手を検証してみましょう。


  • プリンセス/ウォリアー
     火力として使うならばこれ一択。常在戦場が無いのは痛いですが、フリーズンブロー(別にブレイドレイブでもナインスマッシュでもよいが、複合属性一撃攻撃のフリーズンブローの方が手堅い)・チャージ・狂戦士の誓いと揃っているので十分に使えます。もっとも、STRをドーピングする必要はありますし、力の法典狩りは持っている敵が手強いために手間がかかるのには注意が必要です。なお、火力職としてはウォリアー/プリンセスの方に分があります。ウォリアーのスキルはそれほどTP食いではないので、メインプリであるアドバンテージは小さいかと。重装甲のアドバンテージはありますが。いずれにせよ、プリンセススキルの使い手をメインアタッカーにする場合には号令係が別に必要になることには注意が必要です。
  • プリンセス/ファランクス
     プリンセス/ファランクス、ファランクス/プリンセスともに、お勧めしない組み合わせ。号令係と三色ガード係は分けておかないと手が回らなくなることが多いので。壁役としてはファランクスメインの方が圧倒的に有利なのは前述のごとく。なお、いずれがメインにせよ、他の強化スキル無しにブリッツリッターを使ったところで所詮は雀の涙です。
  • プリンセス/パイレーツ
     ミリオンスラストがあるので中盤戦ではそれなりの火力は確保できるけど、単体使用では後半戦では少々パワー不足。パイレーツにはデバフのイーグルアイやパッシブスキルのリミットブーストがあるので、これらを追加して完全にサポート係に回るのは悪くはない。けど、何にしても、パイレーツ/プリンセスの方がはるかに使い勝手がいいよね、ってことです。ミリオンスラストを使うにしても銃配備で後ろに回せばいいから、メインプリンセスの重装甲のアドバンテージもそれほどあるとはいえないし。
  • プリンセス/シノビ
     プリンセス/シノビもシノビ/プリンセスも基本的にやることは同じ。分身して号令掛けです。この組み合わせはわりとどちらでもいいのですが、メインシノビで煙りの末があった方が使い勝手が良いとは思います。
  • プリンセス/モンク
     アタッカーとしては、壊炎拳は強化スキル無しに単独で使っても所詮は安いので、無駄なことはしないが吉。ヒーラーとしては微妙。TEC値の違いだけではありません(なお、TECを上げるための知の法典狩りは、力の法典狩り以上に敵が厄介で大変です)。ヒーリング、介護陣形、庇護の号令等はTEC依存なだけではなく、練気の法の補正がかかるのです。つまり、メインモンクの方がはるかに回復量が多い。よって、モンク/プリンセスの方が圧倒的に優秀です。
  • プリンセス/ゾディアック
     星術使いとしての適性でゾディアック/プリンセスに劣るのはウォリアーとの組み合わせと同じ。ゾディアックの場合には後衛に下げればいいので、重装甲のアドバンテージという点ではウォリアーとの組み合わせ以上に乏しい。ダークエーテル係として使っても良いが、ダークエーテル係ならば、ダークエーテルのコストがTP1なシノビ/ゾディアックを問答無用でお勧め。三色先見術役を任せる場合には、ファランクスとの組み合わせと同じ欠点が有ります。
     と、基本的にだめぽっぽい組み合わせですが、火力として使うならば一つだけ方法がありそうです。真竜の剣を入手したら、それに好きな属性を8個、鍛冶しましょう。そうすると、その属性が弱点の敵に対して、基礎ダメージ×鍛冶補正(100%+80%)×炎マスタリー(111%)×特異点定理(150%)×圧縮(300%)×弱点補正(ex.禍神ならば200%)というかなりのダメージをたたき出すことができます。まあ、真竜の剣の入手&強化が大変なんですがw
  • プリンセス/ビーストキング
     ビーキンは召還後はニートなので、デバフ係の他に号令係を任せるのは悪くない選択ですが、それにしても獣王マスタリー無しで召還してもしょぼい獣が来るだけなので、この組み合わせで使うのならばビーストキング/プリンセスにすべきです。
  • プリンセス/バリスタ
     ジャイアントキルが使えない時点で値打ち半分以下。照明弾+リインフォースによる全体回復は、リインフォースのHP回復量的に中盤以降は役者不足でしょう。また、攻撃面でも、プリンセスに前陣迫撃砲術を単体で使わせたところでたかがしれていますし。バリスタ/プリンセスならどうかというと、せっかくのバリスタの攻撃力を強化することができないので、これもやっぱりお勧めできません。
  • プリンセス/ファーマー
     どのみちニートな組み合わせですけど、大自然の恵みのあるファーマー/プリンセスの方がましな気がしなくもないです。そもそもファーマーを入れる時点で第一級戦闘パーティーにはならないので、わりとどうでもいいw
  • プリンセス/ショーグン
     どちらをメインにしても、火力面ではろくなものではありません。デバフスキル目当てでとるのならば、TPが多くて重装甲のメインプリンセスの方が良いと思われます。というわけで、これまでの中でほとんど唯一のメインプリンセスの方をお勧めする組み合わせ……なのですが、そもそもこの組み合わせを選択するメリットが本当にあるのかは疑わしいでしょう。

結論。どの組み合わせも使って使えないことはないけれど、どう考えてもプリンセスの方をサブにすべきだよねっていう話。メインプリンセスの時点で、サブクラスの方がメインの場合と比べて明らかに劣化版になるので、顔で選ぶつもりならばそのつもりでいてね、と。ちなみに、うちには今プリンセス/モンクがいますが、最後までこの組み合わせ使うかは未定。最後はサブパイかサブショーにするかも。